きもの着まわし帳 今回は9月に入ってからの、単衣紫きものの巻。
今回はきものと季節のお話を書きたいと思います。
きものと季節、きものには衣替えがあります。大まかに書かせてもらうと
10月〜5月 袷のきもの 裏地のあるきもの
6月 単衣のきもの 裏地の無いもの
7、8月 浴衣、夏物 紗や絽など、透け感のあるものなど
9月 単衣のきもの 裏地の無いもの
ということで、裏地のない単衣のきものは、6月と9月に着用するのです、昨今は気温が従来の暦と合わなくなっているので、私は暑い時は無理せずに5月でも10月初旬でも単衣を着ます。
さてこの紫単衣きもの、今年の6月着用した時のコーディネートはこちら
今回の秋に向かう着まわし帳でのコーディネートと、夏に向かっていく6月のコーディネートは、使う色味が変化していますね。
今回のコラージュ写真も 向かって左上から夏の終わりの9月頭、そして右下の秋の足音の9月末まで、季節を意識した色味を手にとって合わせています。お洋服でも、気温が高くて半袖でも深い色を選んだりこっくり深い秋の色を着たくなりませんか。
画像は6月に合わせていた半幅帯と、左9月秋まわりの帯揚げ、右6月初夏の帯揚げ。色で季節感を演出しています。
それは、美しい自然の色味のように。
緑でも、初夏は青々と爽やかな緑、秋は深くこっくりとした緑。全ての色に四季の移ろいの様に色味のバリエーションがあります。
秋といえば、紅葉の赤にオレンジ、枯葉の茶色、季節の色を感じたり取り入れたりするのも、着物の楽しい所です。季節が変わると、また色合わせも楽しくなりますよ。
画像は町内の秋祭りの紫と黄色。美しい昔からの色合わせなのですね。
紫にオレンジに黒を合わせたら、ハロウィンコーディネートにもなるかも!
季節の柄の帯や着物を持たなくても、色合わせで物語をつくるのも楽しいのです。
こんな風に色を遊んだり、合わせたりする為の色彩やイメージの理論を学んだ講座の、晴れがましい会に参加したお話につづきます。